|
さて。突然ですが。 時々物語を書いていきたいと思います。 で、記念すべき一回目です。 感想、指摘、何でもコメントしてくだされば幸いです、では。
「はじまり」
今回のことに関して我々は一切の責任を負わない、という老人どもの冷たい科白に背を叩かれるようにして、そこを出た。 「困りましたね?」 「…その口調、明らかに困ってないだろうが」 全く、相変わらずの奴だ。 「でも、実質なんのお咎めめ無かったんですから」 風に髪を靡かせながら、とんでもないことを言う。 「そういう問題じゃないだろ」 溜息を隠しながら言う。 「そうですかね?」 …どこまでもマイペースだ。 「いいか?今回の失態で、調査の支援は打ち切られたんだ。何らかの成果があがるまで、当分俺とお前で捜査続行というわけだ。まったく…五課の神霊班の協力が無いと相当きついんだがな」 「それはほら、巫(かんなぎ)さんに頼めばいいじゃないですか」 言われて宮人は、常に不敵で妖艶な笑みを浮かべている女の顔を思い出した。 「あの詐欺師崩れみたいな女に頼れって言うのか?そんなことをすれば、我々三課の名折れだ…只でさえ、最近上から苦情を言われているのに。これでまた、一般人に捜査協力を貰いました、なんて言ってみろ。あの老人どもの血圧をあげることにしかならん」 諦めたようにコートの胸ポケットから煙草を取り出して咥える。 「…と、ライターどこやったっけ…?」 暫く宮人はポケットをごそごそとやっていたが、急に口先の煙草に火がついた。 「うわっと!」 慌てて口から落としそうになる。横を振り向くと、火をつけた張本人がクスクスと笑っていた。
|